鋳物って何?

「鋳物」は普段の生活ではあまり聞き慣れない単語

 「鋳造工場って何?どんな仕事?」そう思うのも無理はありません。徳島県にも昔は大小たくさんの鋳物工場がありましたが、今現在は平田鋳造を含め県内に2社しか存在しておらず、営業や販売業などと違い、鋳造業は一般的に馴染みがある業種でもありません。なので出来るだけ分かりやすく「鋳造という仕事」をご紹介したいと思います。

まずは製造工程!「鋳物製品が出来るまで」

「丸い鉄球」を鋳物で生産したいと思います。

①まず、機械を使って溶けた鉄を流し込むための砂型を作ります。砂型の中は丸い鉄球の形と同じ空洞が出来ていて、その中にドロドロの鉄を流し込みます。溶けた鉄の温度は約1500度!絶対に触れてはいけません!(当たり前)

②満を持して出来上がった砂型に、溶けた鉄をバケツのようなもので流し込みます。バケツは人力で持ち上げるわけではありません。吊ってあるバケツを傾けて、職人は細心の注意を払いつつ鉄を型に流し込みます。職人の技あり工程です!

③冷まします。

④中の溶けた鉄が冷えて固まり製品の形が出来上がったら、砂型を壊します

⑤型を壊すと中の鉄が出てきます。鉄球に鉄を流し込む用の道にも鉄を流し入れて冷ましているので、この時点では道の形をくっつけたまま出てきます。

⑥道の部分の鉄はいらないので叩いて折ります。

⑦不要部分を折った表面はギザギザなので、なだらかになるよう形を整え、まんまるにしたら完成です!

 鉄を溶かすために電気を使ったり、砂型を作るために機械を使ったり、その他にも機械化されている工程はありますが、鋳造は基本的には大昔からある製造方法で長い歴史があります。そんな鋳物を作る職人さんたちを「鋳物師」と呼んだりします。

製造工程の写真

鋳物職人(鋳物師)の仕事内容は?

とにかく暑いんです。(記事準備中)

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